take1
「それにどっちかいうと、私、わがままやで?」
紅茶は砂糖たっぷり。珈琲なんて苦いのは嫌。ココアがいいな。
あ、それから一人部屋は嫌。でも、ナイトメアが一緒やったら咳が煩いし。
あと夕飯は魚がいい!野菜は別になくてもいいよ?
それから朝ごはんはパンより果物がいいなぁ・・・ごはんも捨てがたい。
猫舌やから熱いのはやめてね?火傷するし。
それからそれから・・・
「だが、今はその我儘を控えているだろう?私達に遠慮することはない」
「・・・・いや、それは遠慮するべきだろ」
take2
「そうじゃなくてだな・・・もっと他に大事なことがあるだろう」
「・・・・・?」
「きみの仕事は私の相手をすることだ!」
「あ、いや・・・その、ごめんなさい。年上趣味はちょっと」
「ナイトメア様、犯罪です」
「ちっがぁぁぁう!というかグレイ!おまえにだけは言われたくないっ!!」
take3
「やっぱ帰りたいもんか?」
「帰りたいですよ、そりゃ。」
録画されたままのアニメも気になるし、ジャンプも読み溜まってるだろうし。
それにこっそり買ったお菓子がもしかしたら食べられてるかも知れへんやん!
居ない間は小遣いも貰えへんし、怜をもふもふすることもできひんねんで!?
「・・・・あんた案外タフだな」
take4
『あんたみたいな子、本気で と思うわけないじゃん』
別にその言葉が辛かったわけじゃない。ううん、嘘。だって、言ったじゃないか。
私ときみは親友だって。過ごした時間が偽りだったと知った時、腹立たしくて悲しかったよ。
きみに対してじゃない。気付けなかった自分自身に。
ごめんね。そんな気持ちを抱えさせたまま傍に居させてしまって。
ごめんね。ずっと傍に居たのに少しも気付く事が出来なくて。
「それでも・・・だいすきやったよ」
――きみは私の親友だった。
take5
take6
take7
take1
第三者どころか一気に増えた人に彩俐は僅かに後ずさる。
「あ・・・!」
「え・・・?」
「いや、そこは崩れやすくなっていてだな・・・」
ガラッ
「先に言えやぁああああああ!!!」
―――始まる前から求めている、終わりを。
take2
「そう気負わなくても大丈夫。君を歓迎すると言っただろう?」
「それはありがとうございます。でも・・・」
警告するならもう少し早めでお願いしたいですね。
アレ下手したらいきなりデッドエンドだったんですけど?
エースさんに助けて貰わなかったらいきなりゲームオーバだったんですけど?
っていうか、いくら人があまり近寄らない場所でも危ない事が分かっているならそのまま放置しないでください。
むしろ早々に改修工事してください。死亡事故起こしたいんですかマジで。
「あはは、めちゃくちゃ怒ってるなー彼女」
「・・・死に掛けたら普通は怒るだろう」
「だ、だからちゃんと忠告したじゃないか!」
「言うのが遅いんだよばかぁぁあああああ!!!」
take3
「ナイトメア様の目に触れずこの世界に余所者を連れてこれる者など限られている筈では・・・?」
「人の目を忍んでとか・・・なんか忍者っぽいなぁ」
「忍者・・・?」
「忍者とは、古来より権力者に仕え諜報活動、破壊活動、浸透戦術、暗殺などを生業としていた個人ないしは集団の名称です。」
「へぇ・・・暗殺者みたいなもんなんだな」
「で、私の居た国には忍者の末裔もたくさん存在するのだそうです」
「つ、つまり君もそうなのか・・・・!?」
「(グレイさんは天然さん・・・か)」
take4
きっと優しい夢だ。――でなければこんな寝顔にはならない。
待ち望んでいたものがこんな形で手に入るとは思わなかった。
あどけないその寝顔に自然と口元が歪んだ。
帰りたい、と、強く望んでいるこの子は、いつまでそう望めるだろうか。
待ち望んでいた、ずっと。だから、手放す気なんてない。
泣きそうになっていた可哀相な女の子に少しだけヒントをあげた。
それをどこか腑に落ちない顔で聞いて彼女は自分よりも聡明なのかも知れない。
けれど、きっと気付いてない。
その言葉の中にある一つだけの真実と嘘に。
教えてなんてあげない。
それに気付けばこの子の勝ち。
気付けなければ帰れないし勝つのは自分だ。
「・・・・どこに行っていたんだ、エース」
「ああ、・・・ちょっとね」
はたしてどちらが勝つのか。
さあ――ゲームをはじめようか。
take5
「愛らしいという言葉はだな・・・」
「小さくてちょこちょこと動き回っていたらそれだけで愛らしい」
「・・・・え?」
「動物のあのふわりとした手触りも無防備なあのつぶらな瞳もさることながら、
小さな子供の動き回る姿もそれに重なるものがあるな。抱きしめたくなる」
「小さいというだけで可愛い。可愛いは正義。つまり小さいは正義。それだけで癒しry(以下略)」
「おい・・・グレ「ああ、そういえば君も小さいな・・・」
「・・・・・」
「あれ?君、もしかしてトカゲさん怖い?」
「いろんな意味で今この瞬間、怖ろしくなりました」
ロリコン、ダメ、ゼッタイ
take6
「念のために一応聞いておこう・・・何と言っていた?」
「え?トカゲさん聞きたいの?」
「おい騎士やめろ絶対に口にするなよ」
「えー!だって聞いたのはトカゲさんの方だぜ?」
「子供の前だぞ?自重しろ・・・グハッ!・・・や、やめろ・・・私に当たるな!!」
「あははーヤだなぁ夢魔さん。俺、まだ何も言ってないぜ?」
「・・・・で、何を言ってたんですか?」
「おいやめろ、きみは聞かない方がいい」
「ん?xxxxxx・・・・って」
「・・・で、話を戻しますけど、あの声に意味ってあるんですか?」
「「「「(聞かなかったことにした!!!?)」」」」
take1
――忘れたくても、消えない。
「ま、まさか・・・バーコードは「言うなぁぁあああ!!!!」」
「いや、そこ台詞じゃねーし」
「どんだけ心にトラウマ作ってんですか」
「仕方ねぇよ。これでもコイツ結構気にしてんだ言ってやんな」
「あぁ、だからそのヅラか」
「似合ってへんけどな」
「っていうか、ちょっと浮いてますよね」
「お前ら酷い奴等だな・・・」
「そうだぜ。ハゲには優しくしろって言うだろ?」
「アンタが一番優しくねぇぞおっさん」
「長谷川ァァアアアアア」
take2
「ど、どうしたというのだネコよ!余を忘れたのかっ!?あんなに愛し合った仲ではないか!!」
「おいバカ皇子勝手に話捏造してんじゃねぇぞ」
「寒い夜は身を寄せ合って眠ったではないか!!」
「ねえ何?このひと妄想癖あんの?勝手にあらぬ物語作りあげちゃってんですけど!?」
「うっさいマロ眉!いっそ忘れたかったわ!このバカ皇子っ!!」
「しかも彩俐ちゃんも否定しないし!!」
「え?まじなの?それまじなの?」
「・・・・聞きたいの?」
「いえ、あの・・・よろしければ聞かせて欲しいです。スミマセン」
take3
(あー・・・これ、もしかして・・・・・)
MAJIで恋する5秒前!?
―――・・・・・・。
「違ぇから。それ絶対違えから」
「とりあえず逃げてくださいっ!!」
take4
「大丈夫。すぐ痛くなくなるからな――痛いのは最初だけやし」
「おい彩俐・・・お前の趣味をどうこういう気は無ぇけどよ、タコはねぇわ」
「僕、ちょっとドキドキしちゃいました」
「うん。私もちょっとベスにドキドキしちゃった」
「しちゃった、じゃ無いってばお嬢ちゃん!!」
「ん?愛は種族の境界線も超えるよ?」
「貴様らっ・・・揃いも揃ってネコに誑かされたというのか!?」
take5
「そ、それは・・・余に異星に婿入りしろということかえ?」
「いや、誰もそこまで言って無いから」
「戻すのはベスだけだから」
「ベスの両親に挨拶するなんて緊張するではないか・・・」
「あ、駄目だこの皇子ひとの話聞いちゃいねぇ」
「・・・・・愛は種族の境界線も超えるから(遠い目)」
take6
(この小娘さえ居なければ・・・・・俺の人生は狂わなかった・・・・・)
バカ皇子の我儘に振り回されて頭の毛が一気に後退することもなかった!
エリート街道からそれることもなかった。
そうだ!
ネコさえ逃げなければ今頃もっと違う人生が存在しただろう。
エリートに群がる女共を侍らせドンペりを振る舞い――「いや、それ狂ってる!すでに狂ってる!!」
「っ・・・お前がいるから悪夢は終わらない!!」
「悪夢の正体は群がる女だってことに気付け!!」
「怖いよ。お酒飲ませるお姉ちゃん達すっごい怖いよ!?」
take7
「長谷川!最後の命令じゃ!ペスを・・・ペスを元の星に戻す手配をせよ!」
「え、最後?今最後つった??」
「皇子をバカ呼ばわりするから・・・」
「え?」
「バカだな 一時のテンションに身を任せる奴は身を滅ぼすんだよ」
「ま、再就職がんばれ!」
take1
(相手はねこ相手はねこ・・・)
「俺のパフェまだー?」
「お待たせしました。ちょっとあのクソ猫共いい加減にしろよチョコレートパフェになります」
「・・・おい。本音駄々漏れてんぞ」
take2
「つい、ちょっかいをかけたくなるのだよ」
「お前どこの緑○だよ」
「いや、それジャンル違ぇから」
「っていうか、『なのだよ』の間違いじゃないですかそれ」
take3
「ギャーギャーギャーギャー喧しいんだよ、発情期ですかコノヤロー」
「え?発情期ってそれつまり志村さんが雌猫認識されたってことだよね?ちょっと本気でお尻気を付けてね志村さん流石にここ一応これでも夢サイトだからそういうめくるめく「変な妄想やめてくれない!?」」
「しかも3○と来た」 「更には獣○・・・なんてマニアなプレイ」
「だからお前らちょっと黙れぇぇぇええええ」
take4
「じゃあね、志村さん。また機会があれ・・・(ずるっ)ばっ!?」
「・・・・・」
「・・・ナイススライディング」
「顔面からいったな」 「ああ、顔面だったな」
「笑えよ・・・いっそ腹の底から笑っちまえよぉぉおおおおお!!!」
take5
「一応、同居人やからさ。これ以上は勘弁したげてくれへ・・・ん?!」
「・・・あっ!」
「ま、幻の左ストレート!!?」
「姉上流石に女の子にグーパンはないですよ」
「つーか、鼻血でてねぇか?お前それ」
take6
「・・・・ごめんなさい。反射的に手が出てしまって・・・大丈夫?」
「大丈夫、一発で許すから」
「怒ってる!何気に痛かったんだよ今の!!」
take7
「あー・・・おふたりさんストップ!ストップ!!流石に銀さん死んじゃうからね?殺しても良いけどちゃんと滞納してる家賃払って貰ってからじゃないとあかんよ」
「お前・・・普通に相棒売ってんじゃねぇよ!」
「自分が売られて価値の付く人間やと思ってんのか大馬鹿野郎」
「・・・・俺、こいつと相棒やめるわ」
take8
「大丈夫だいじょうぶ・・・気の済むまで殴らせてくれるんやったら」
「それ全然大丈夫じゃないよね?めちゃくちゃ怒ってるよね!?」
「ごめん間違えた。蹴りには蹴りで返すべきやね」
「ハ○ラビ法典?!」
take9
「大体分かり難いんですよ。キノコですか?マッシュルームですか?どっちにしても食べたくないけどな」
「アホか!わしはくわれる側ちゃうわ!!」
「な・・・ん・・・だ、と・・・!?」
「ちょっと待て、お前いま何妄想した?」
「だってどう考えてもこのマッシュルーム受k(自主規制)」
take10
「じゃあこっちが必死に囮になってる間に何やってたんだオメーは!」
「ぶっちゃけお喋りしてました、テヘペロ」
「やめてくんない?それすんごい腹立つからやめてくんない?」
take11
「いやぁ・・・さっき新八君に突撃された拍子に勘が狂っちゃったらしくて〜」
「え?何それ?何なの!?猫がヒゲ切られて方向感覚が狂うのと同じ法則?!」
「ヒゲは猫にとって大事なアンテナなのでいたずらに切ってはいけません。昔から猫のヒゲを切ると猫の能力が劣るという言い伝えがある程、大事なものだとされてます。もし猫がヒゲを切られたら歩くときに障害物にぶつかってつまづいたりする危険性もあります。明るい場所ならまだしも、暗いところでの行動をひどく妨げてしまうことになります。また猫は...(以下略)」
「おいマジ回答してんじゃねぇぞ」
「つまり道に迷うなんてまだ可愛らしいもんだってこと」
「上手くまとめたつもりかこの野郎」
take12
「お二人はどういうご関係なんですか?」
「嫁と姑です」
「おまえ俺のこと嫌いだろ」
「誰もそんなこと言ってへんやんか」
「じゃあその表現は何だ」
「現状を簡潔かつ的確に表現してみました」
「異議ありぃぃいいいいいい!」